人類学者の雑記ブログ(脳科学から統治理論まで、理系文系幅広く。)

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情報化社会においても、インターネットで調べられる情報には限界があると感じた話。

 以前に、『生物進化における大脳辺縁系の獲得と発達』というテーマでレポートを書いたときのこと。とにかく情報収集に苦労したことを覚えている。というのも、研究者によって主張が全く異なっていたからだ。

 (以下うろ覚えだが。)理化学研究所の脳科学総合研究センターや東京大学大学院薬学系研究科薬品作用学教室の教授の主張では、『大脳辺縁系は、生物が両生類に進化する前段階である魚類の段階で既に獲得されていた』とのことだが、あの世界的に有名な科学雑誌Newtonの主張では、『大脳辺縁系は、生物が両生類から爬虫類に進化した際に獲得された』とのこと。
 レポートを作成する上で曖昧なことを書くわけにはいかなかったので、根拠探しに苦労した記憶がある。

 思い返せば、インターネットが普及してから今日までの情報化社会の中で、『インターネットは知りたい情報を何でも教えてくれる』との認識が浸透してきたが、知りたい知識が一般的な水準(認知度)から離れれば離れるほど、知りたい情報はたちまち得られなくなるのが現状なのかもしれない。
 結局のところ、インターネットとは“誰でも簡単に調べられる情報”を誰でも簡単に調べられる装置であって、決して“誰でも簡単には調べられない情報”を誰でも簡単に調べられる装置ではない。言葉にすると当たり前のようだが、ここにインターネットの本質、つまりは便利さと不便さの両方が含まれているといえる。

 しかしそんなインターネットだからこそ、今後は“誰でも簡単には調べられない情報”を誰でも簡単に調べられる装置にしていくべきなのだと、切に思う。

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