人類学者の雑記ブログ(脳科学から統治理論まで、理系文系幅広く。)

  1. 生命・進化
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人類学者・臨床心理カウンセラーとして『ヒトの自我』が芽生えるまでと、これからの変化を考えたとき。

 『生命は、いつ自我を獲得したのか』というのは難しい問題で、
“この日、このときを境に”というのではなく、
少しずつ、連続性の中で芽生えて獲得してきた。

 ヒトの脳の機能のうち、『意識』に費やされる細胞やエネルギーは脳全体の5%程度と言われている。
すなわち、『無意識』が95%ほどを占めている。
例えば、呼吸や心臓の鼓動、まばたきや消化、傷の回復などは“自律神経”と呼ばれる無意識によって行われている。
そして、いわゆる『心の病、悩み、問題、課題』などは、無意識の中で生じることも多い。(それゆえ治療が困難)

 一般的に言われる『自我』は5%の意識に含まれ、ヒトが進化の過程で身に付けたものである。
現在、ヒトの自我(つまりは意識的に制御できる部分)は5%程度であるけれど、
これから数十万年、数百万年が過ぎて生命としての進化を遂げると、
自我がいっそう進化して『超自我』なるものが形成されるのかもしれない。

 自分のことなら何でも分かる時代が、いつかくるかもしれない。
そんな未来人からみれば、
今を生きる人たちが自分で自分を理解できずに悩んだり苦しんだりしている姿をみると、
下等生物と同じような位置付けになるのかもしれない。

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