人類学者の雑記ブログ(脳科学から統治理論まで、理系文系幅広く。)

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『本当の友達って?』『友達の作り方は?』。大切なことを教えてくれた今日の午後。

 人類学者や臨床心理カウンセラーをしていると、会話の中で『友達』がキーワードとして挙がることがしばしばある。その多くは『本当の友達ってどういう関係?』とか『本当の友達の作り方って?』といったものだ。

私と『友達』

 私は、いつからか『友達』という存在を明確に定義づけするようになった。友達という言葉は一般的には『仲の良い間柄』や『付き合いの長い間柄』を指すものであるが、私は一貫して『業務や不可抗力以外の理由で、もしくは一方的な利益の搾取を目的とせずに、一対一でいることを望み、そういられる対等な関係』と答えている。難解な表現かもしれないが、簡単にいうと、

・仕事ではなくプライベートでふたりきりで会える対等な間柄。
・不可抗力(例えば“ドタキャン”など)ではなく意図的にふたりきりで会える対等な間柄。
・食事(おごり)目当てや勧誘・営業、その他の下心がなくふたりきりで会える対等な間柄。

こそが、『友達』であると定義している。

 なぜこれほどまでに“ふたりきり”にこだわるのかというと、臨床心理カウンセラーである私にとっては誰かと一対一でいることは特別な意味を持ったからだ。私は常々、『人間関係の本質は、常に一対一との対話の中にある』と言ってきた。人格と人格の相互干渉こそが、生物学的なヒトとヒト、そして社会的な人と人のつながり(関係)をつくる。

 思い返せば、自身のこれまでの人生における大きな転機や成長は、その多くが誰かと一対一でいたときだった。(※例外的に三人組だったときもあるが。(参考:開成でも灘でもない私が高校生クイズ優勝を目指して出場し、人生を変えた話))

『友達』と『知人』

 『友達』の定義に当てはまらない間柄は、私はすべて『知人』としている。私にとっては、仲の良し悪しや新密度によって友達と知人のいずれかが定まるのではない。仲が良くても『知人』であったり、仲が良くなくても『友達』と呼ぶ場合もある。

 ちなみに、友達の定義で挙げた『“対等”な間柄』の“対等”は、年齢(※出生年度)が同じ場合が必要条件として含まれる。すなわち、年齢(出生年度)が一年でも違うと“対等”ではない。私にとって『友達』は、例外なく“同い年”なのだ。同い年でなければ、どれだけ親しく、どれだけふたりきりで会ってもそれは『仲の良い知人』や『大切な知人』である。

平日の午後の“友達”

 今日の午後、今年の3月に大学を卒業したばかりの子と仕事のつながりでランチにいった。私はその子が大学生の頃に知り合い、ふとした縁から何度か食事にもいく仲になった。
 そんな子との昼下がりの会話の中で、互いの『友達』の話になった。そこで私が、去年に引っ越しをしたこともあって冗談めいて
『(今の住まいの周辺に)友達いないからなぁ』
というと、その子は
『えー!私たち友達じゃないですかぁー!』と言った。

 『友達』は同い年にのみ用いる言葉と思っていた私にとって、つい最近まで学生だった子に『友達』と言われるなど想像もしていなかった。

 そこで私は思わず、
『友達っていうのは、休みの日に思いつきで電話をかけたりして、『今からご飯食べに行こう!』とかいう仲だから』
と答えた。

 するとその子は、
『えー!迷惑じゃないですか?いいなら全然しますよ!』
と軽快に返してきた。この軽さは、まさにドラマやマンガなどでみる友達のように感じられた。

形式的な友達と、実質的な友達

 私はこれまでに度々、いろいろな人から『本当の友達ってどういう関係?』とか『本当の友達の作り方って?』との問いかけを受けてきた。しかし友達という存在は、そもそも定義づけたり、誰かに『こういうものだ』と語ったりするものではないのかもしれない。(質問に答えるのは私の義務ではあるが。)

 何もかもを言語化するのではなく、『友達と思える相手こそが、その人にとっての友達』というラフな考えで、もしかするとよかったのかもしれない。
 今日のお昼、私の“友達”は、そんなことを私に教えてくれた。

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