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  1. 生命・進化
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細胞は必ず『成長』か『崩壊』のいずれかをとる。いずれをとるかは、ヒトの認識によって定まる。

 ヒトの感情は、
脳内にある約100種類の“神経伝達物質”が放出され、
脳内にある“受容体”で受け取られて初めて生じる(感じられる)という仕組み。

 それゆえ、単純化していえばどんな幸福も絶望も、
神経伝達物質が右から左、もしくは左から右に移動しているだけということになる。

 こう聞くと、どんな楽しさもつらさも安っぽく感じるかもしれないが、
実は本題は、そこにあるわけではない。

 ヒトの細胞は、
必ず『成長』か『崩壊』のいずれかにのみ向かう性質があり、
ニュートラル(成長と崩壊のいずれでもない)という状態にはなりえない。

 そして、
細胞が『成長』か『崩壊』のいずれに向かうかは、
脳から放出される神経伝達物質によって決まる。

幸福を感じたときは『成長』に向かう神経伝達物質が放出され、
不幸を感じたときは『崩壊』に向かう神経伝達物質が放出される。

 幸福や不幸を感じるのは、ヒトの意識に基づく認識である。
すなわち、物事をどう捉えるかで細胞の成長もしくは崩壊が決定づけられる。
(意識というのは、細胞に神経伝達物質を適切に分配するための機能の誕生によって生じた副産物に他ならない。)

 意図的に(人為的に)ヒトの認識を変え、細胞の方向性を崩壊から成長に向けるのが、
“認知療法”と呼ばれる心理カウンセラーの技法のひとつ。

 すべての社会、組織がヒトの集合によって成り立っているのだから、
本当は誰もがこの技法を知っておくに越したことはないのだけれど、
なにぶん高度な分野の話で、あまり理解はされていない。

 いつか、この分野に関して詳しい話を世に発信することができればと思う。

(関連記事:『病は気から』は本当か。科学的根拠に基づく効果の検証(精神神経免疫学とシグナル伝達学―ストレスによる影響の解消を目指して―)

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