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『時間がゆっくり流れるように感じた』のメカニズムについて

スポーツ選手などが極度に集中したときや、
人が交通事故に遭う瞬間などに、
その当事者たちは口々に

『時間がゆっくり流れるように感じた』

という。
これは一見すると疑わしいが、生物学的には正しい側面もある。

 ヒトが処理する視覚情報(主に認識・認知の対象となる情報)は、
1コマ1コマの景色が筒の中を通過することで処理されるようなものである。
この筒は、極度に集中することでその直径が大きくなる。
大きくなることで、時間1単位あたりに取り込むことができるコマ(画像)の量は増える。

 これにより、同じ時間であってもそれまで以上に多くの景色を処理することができるので、
結果的に『時間がゆっくり流れる』ように感じる。

 つまり、通常時は1秒に1コマしか処理できないものが集中時(緊急時)には1秒に(例えば)3コマ処理できるので、
1コマあたりの処理時間(認識するために可能な時間)が通常の1/3になる。よって、時間が3倍長く感じる。

 これが、『時間がゆっくり流れるように感じた』という認識のメカニズムである。

 学業においても仕事においても、集中力は作業効率を高める必要な要素である。

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