人類学者の雑記ブログ(脳科学から統治理論まで、理系文系幅広く。)

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ヒトの記憶を他の媒体に完全に保存でき、移行(コピー&ペースト)可能となったとき、オリジナルの人格や性格は再現できるか。

 仮に、人の記憶を誰かに完全に移せるとする。
記憶を移された人は、移した人と全く同じ人格になるかというと、
実はどれだけ記憶を完璧に移したとしても、同じ人格を再現することはできない。

 人格は、知識の量や種類よりもむしろ脳の構造(形)によって影響を受ける。
例えば、前頭葉が発達していると“相手の意図”を把握しやすくなるのでそれに応じた行動(対応・人間関係)が可能になり、
右脳優位であれば物事を楽観的に捉えることができるのでそれに応じた行動(対応・人間関係)が可能になる。

 すなわち、脳の構造(物理的な気質)が異なると、同じ事実に触れても認識や感情が異なる。

 有名なのは、半分だけ水が入ったコップを見たとき。
ある人は『半分しか残っていない!』と考え、他のある人は『半分も残っている!』と考える。

 こう考えると、全く同じ経験・知識に触れていても、脳の構造の違いで人格そのものに違いが出ることが分かる。
 遠い未来、技術が進歩してヒトの記憶をどこかに保存できるようになったとしても、
それを移す脳の形がオリジナルと異なる限りは、オリジナルの人格や性格は再現できないのである。

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