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SCANDALのHARUNA(ハルナ)についに“熱愛スキャンダル”が発覚。何度もライブに足を運んだ人類学者が思うこと。

 Milkey Milton(ミルキーミルトン)の『八月十二日』を紹介した際に触れたように、私は学生時代に楽器に触れていたこともあり、いわゆるガールズバンドを聴く(観る)機会が多い。そんな私が特に聴き、多くのライブに足を運んでいるのが、SCANDAL(スキャンダル)である。
 この度、SCANDALのメインボーカル・HARUNAが18日、都内の書店で自身の初となる写真集『SOMEWHERE』の発売記念イベントを実施した。その中で、『すごく自然に恋愛してます』と熱愛を告白する場面があった。今年でメジャーデビュー10周年を迎えるSCANDALだが、これまでにどのメンバーの熱愛も報じられたことはなく、それゆえ『SCANDALなのにスキャンダルがない!』とまでいわれたほどの“NO-SCANDAL”バンド。メジャーデビュー10周年を機に、公私ともに新たな飛躍が期待できそうだ。

 ここでは、これまでにSCANDALを知らなかった人に向けて、私が知るSCANDAL、私が見てきたSCANDALについて触れようと思う。

◆『SCANDAL(スキャンダル)』ってどんなバンド?


 キャレスボーカル&ダンススクール名古屋校に所属していたHARUNAとMAMI、大阪校に所属していたTOMOMIとRINAの4人により、2006年8月21日に大阪・京橋で結成されたガールズバンド。

 通っていたダンススクールの講師から「楽器をやってみないか?」と誘われたことをきっかけに、4人で楽器をはじめる。誘いは他の生徒にもあったがダンススクールであったため興味を持てずに途中でやめる生徒が多く、楽器を続けていたのが4人だった。そんななか「バンドで2年後にデビューする」という大きな目標が掲げられたことで、メジャーデビューを目指すようになった。その後は毎週のように学校終わりの金曜日にメンバーが集まり、泊りがけで土日に朝から晩まで10時間以上も練習する日々が1年半も続いてデビューに至った。

◆PROFILE


 2008年10月22日、結成から2年を経て「DOLL」でメジャーデビューを果たす。インディーズ時代に既に人気を博していたこともあり、同24日にはメジャーデビュー3日目でテレビ朝日系列「ミュージックステーション」に出演。同日、日本テレビ「音楽戦士」、関西テレビ「MuJack」、翌25日にフジテレビ系列「ミュージックフェア」、11月6日にはNHK「MUSIC JAPAN」にも出演し、デビュー当時から注目を集めた。

 2009年には、「少女S」でレコード大賞新人賞受賞。

 2012年3月には、結成から5年7ヶ月というガールズバンドの史上最速記録で日本武道館公演を実現。同9月に発売したアルバムで、デビュー作から4作連続TOP5というガールズバンド史上初の快挙を達成。

 2013年3月には、メジャーデビュー前からの夢であった大阪城ホール公演を実現させ、チケットを販売開始5分で完売させた。同10月に発売したアルバムでデビュー作から5作連続TOP5入りを果たし、ガールズバンド史上初の記録を更新。

 2014年6月にはガールズバンドであるプリンセスプリンセス以来、23年ぶりで2組目となる横浜アリーナ2DAYS公演を成功させる。

 2015年にはSCANDAL史上最大世界9カ国41公演の初の単独ワールドツアーを実現させた。

 2016年8月には結成10周年を記念して、大阪・泉大津フェニックスでSCANDAL初となる野外ワンマンライブを実現。

 2017年には47都道府県・53ヶ所の全国ツアーを決行。

 2018年、『SCANDAL from JAPAN US & Mexico Tour 2018 “Special Thanks”』としてアメリカ・メキシコツアーを開催。

 今ではSCANDALに影響を受けてバンドをはじめる女子中高生も多くなり、名実ともに日本・世界を代表するガールズバンドとなっている。

◆MEMBER


・HARUNA(ハルナ)【左2】(Vocal & Guitar)1988.08.10生まれ
・MAMI(マミ)【左4】(Guitar & Vocal)1990.05.21生まれ
・TOMOMI(トモミ)【左1】(Bass & Vocal)1990.05.31生まれ
・RINA(リナ)【左3】(Drums & Vocal)1991.08.21生まれ

 4人全員がボーカルを担当する点が特徴のひとつ。音楽性は、王道ロック&ポップス。楽曲によってはシンセサイザーなどのデジタル楽器を用いることもある。それぞれがソロの楽曲を持ち、ライブでもソロのナンバーを演奏する機会が多い。ドラムスのRINAはピアノやギターの演奏もこなし、ライブではギターとメインボーカルを担当する楽曲もある。

◆PICK UP!!

 『一曲で彼女たちを知りたい!』という人に一曲だけ薦めるとすれば、私は2016年1月13日に東京・日本武道館で行われた『SCANDAL ARENA TOUR 2015-2016「PERFECT WORLD」』の一曲、『少女S』を推す。

 楽曲の間奏で、メンバー全員がそれぞれの担当楽器のソロパートを披露するシーンがあるライブアレンジverで、RINA(Drums)→HARUNA(Guitar)→MAMI(Guitar)→TOMOMI(Bass)の順にソロで演奏している。一人ひとりの特徴が分かる一曲といえる。

私にとっての想い出のライブ

 2016年で結成10周年を迎えたSCANDAL。2006年8月に結成し、その2年後にメジャーデビューを果たした彼女たちはガールズバンドとしていくつもの記録を打ち立てながらガールズバンド界のトップを走り続けてきた。
 そんな彼女たちは結成して丸10年を迎えた2016年8月21日、結成の地である大阪で野外ライブのステージに立った。私も観客として参加したライブで、特に印象に残っているライブである。以下では、そのときの会場の様子について振り返る。

 夏真っ盛りの8月、前々日に38℃を記録した大阪では、この日も37℃の暑い日となった。会場では11時に1次ゲートが開場し、さまざまな屋台が立ち並ぶ中、全国から集まったSCANDALのコピーバンドの演奏も行われた。14時30分には2次ゲートも開場し、10,000人を超える観客が詰めかけた。

 『人生で初めてのライブがSCANDAL』という観客も多く、女性や子どもが多いのもSCANDALのライブの特徴である。そのため、メンバーの発案でライブ会場には“女性・子どもエリア”が設けられており、ライブハウス未経験者でも楽しむことができる配慮がなされている。この日は、メインステージの後方にあるサンシャインエリアでレジャーシートを敷いて楽しむ家族連れの姿もみられた。

 16時30分になると、ステージにメンバーが登場し、会場から大きな歓声があがった。

セットリストと主な流れ

・01.LOVE SURVIVE
・02.BEAUTeen!!
・03.Happy Birthday
 バースディソングである「Happy Birthday」。この日はSCANDALの10回目の誕生日であり、RINA(Dr)の25歳の誕生日でもあった。

・04.プレイボーイ
・05.太陽スキャンダラス
(MC)
・06.夜明けの流星群
・07.恋模様
・08.打ち上げ花火
・09.DOLL
・10.少女S
・11.瞬間センチメンタル
 SCANDALの代表曲ともいえる「瞬間センチメンタル」。この曲でSCANDALを知ったというファンも多い。その知名度の高さから、会場全体でサビパートを歌うシーンもみられた。

(MC)
・12.スイッチ
・13.会いたい
(MC)
 夏はいろいろなフェスに参加することも多く、野外ライブには慣れているというSCANDAL。しかし、野外の“ワンマンライブ”はこのときが初めて。
 そんな話をHARUNA(Vo)が語っていると、会場のスクリーンには座りながら遠くの客船を眺めるTOMOMI(Ba)が映し出され、そのマイペースな姿に観客からは思わず笑い声があがった。

 状況を飲み込めないHARUNAが不思議そうに観客に尋ねると、観客からは『てぃも(TOMOMI)が座ってるー!』との指摘が。スクリーンに映されていることが伝わらなかったHARUNAは、『いいじゃん座らせておけばー(笑)なんでそんなこというのよ(笑)』と返す。すると観客からは『可愛いー!』との歓声が。観客からの止まない歓声に対して『ダメなの?てぃも座ってたら?(笑)いいでしょ?(笑)』とHARUNA。『しかも私いま喋ってたじゃん(笑)なかなか、感動した話をしてるんですよ(笑)』と続けた。
 観客とのこうした触れ合いで、会場は和やかなムードに。

・14.さよならMy Friend
・15.Sisters
(MC)

 ライブ開始から1時間30分が経過し、陽が沈みはじめた。
 西日を眩しそうに眺めながらHARUNAが『なんかちょっとね、陽もこう、いいカンジになってきて、「もうそろそろ終わるのかなー」なんて思ってるんじゃないのみんな?(笑)』と言うと、会場からは笑い声と大きな歓声が。

 『今日はね、まだまだやるよ(笑)』

 湧き上がる会場。

 『今日は長いよ!!!』

 再び大きな歓声が上がった。

 そしてMCの話題は、今から10年前の2006年8月21日に4人が初めて集まった日のことに。当時のHARUNAがダンススクールの生徒ということもあって、ロングヘアーにピンクのエクステや編み込みなどをしていたときのエピソードなどがメンバーから語られた。

 2006年、2007年頃にストリートライブをはじめたSCANDAL。当時は観客がほとんどいないなかでライブを行っていたときのことを思い出すと、この日、この場でたくさんの観客を前にして演奏できたことを幸せに感じていると語ったHARUNA。こうした10年の振り返りも、この日は特別の意味を持っていたといえる。

・16.LOVE ME DO
・17.Stamp!
・18.テイクミーアウト
 ライブの前月に発売されたばかりの楽曲「テイクミーアウト」。
 彼女たちにとって特別となるこの日をさらに熱く盛り上げるライブ曲というイメージで作られたというロックチューン。この日、HARUNAとMAMI(Gr)が向き合ってギターを弾いたアド・イントロは、CDには収録されていないライブオリジナルver。

 HARUNAいわく『“ライブ曲”というものをもう一度作りたくて作った曲』であり、作詞はRINAが担当。『野外フェスでみんなで大騒ぎしているっていうイメージ、あの景色が作れるような曲にしたい』という想いが込められたこのナンバーは、会場を大いに盛り上げた。

・19.声
 彼女たちが手掛けた150を超える楽曲の中、ファン投票で第2位に選ばれた『声』。メインボーカルをギターのMAMIが担当する一曲で、アルバム収録曲でありながら根強いファンが多い。『声』のイントロが響くと、会場がいっそう盛り上がった。

・20.会わないつもりの、元気でね
・21.EVERYBODY SAY YEAH!
・22.Your song
・23.Image
~encore~
・24.Rock’n Roll
(MC)

 アンコール後のMCでは、あらためて10周年の想いが語られた。
 自分たちの10周年の記念日である8月21日に、大阪・泉大津フェニックスまで足を運んでくれた観客に対してお礼を述べる4人。

 『インディーズの頃、ストリートライブをしていたときのことを考えると、なんだかこの光景が夢みたいで、でも夢じゃなくて現実で、こんなに素晴らしい景色をつくってくれたみんな、そして今日このステージに関わってくださったスタッフ、全ての人々に感謝します。ありがとうございます。』とHARUNA。

 そして、ここで重大な発表があった。

 『今日はね、こうやって、みんなが私たちの結成の地、大阪まで遊びに来てくれたので、次のツアーは、私たちがみんなの街に会いに行きます!』

 HARUNAがそう告げると、会場からは喜びの声があがった。

『なんと、次のツアー、来年の春に、47都道府県ツアーやります!!!』

 盛大な拍手に包まれる会場。

 続いて、ツアーの前にベストアルバムを発売することや、ベストアルバムに収録される楽曲は、ネットによる投票で選ばれることなども発表された。

・25.8月
・26.SCANDAL BABY
 アンコールでは、ファン投票で第1位に選ばれた「SCANDAL BABY」。ライブの定番曲のひとつであり、観客が一体となった合唱が会場中に響き渡った。

・27.SCANDAL IN THE HOUSE

 8月の炎天下で、3時間にもおよんだ10周年記念ライブ。
翌年にはベストアルバムの発売や全国47都道府県ツアーも控え、まだまだ勢いが止まらないSCANDAL。

◆MEMBES’COMMENT

『今日は、どうもありがとうございました!すごく素適な記念日になりました。25歳もがんばります。』(RINA)

『めちゃくちゃ最高でした。超楽しかった!10周年こうやってみんなで一緒に迎えられて、めちゃくちゃ幸せです!』(MAMI)

『SCANDALにとっても今日は特別な日だし、私自身にとっても、人生の大事な日になりました♡』(TOMOMI)

『SCANDAL、まだまだ続きます。どうぞみなさんこれからも、よろしくおねがいします!また遊びに来てください!』(HARUNA)

◆OFFICIAL

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ライブのすゝめ


 最新アルバム『HONEY』を携えて3月から行われたホールツアーで、私は幸運にも前から3列目の真中の席を引き当てることができた。ライブにはこれまで数十回ほど参加してきたが、これまでで最も近い距離だった。そのライブで特に印象的だったのは、彼女たちの演奏によって生じる圧倒的な音圧である。いわゆる“有名人のオーラ”という抽象的・非実体的なものではなく、彼女たちが演奏するたびに明らかな衝撃波が自身にぶつかっているのが分かった。衝撃波という“物理力”ゆえに、感性という高次の領域ではない、より原始的な感覚器官に訴えられるその力は、それゆえ容易に自身の本能に触れ、感情を高めていった。
 そんな状況で脳裏をよぎったのは、『文字のない文化はあっても、音楽のない文化はない』という言葉だ。文字の歴史は6000年ほどだが、音楽の歴史は数万年におよぶ。音楽は、ヒトにとって文字よりも身近で、より直観的・感覚的な存在なのだ。

 私は職業柄、何をするにも“無我夢中になって楽しむ”というよりも、“ヒトは何に喜び、怒り、悲しむのか”を考える傾向が強い。これはライブに参加しているときも同様で、演奏を常に理性と感性の両方で捉える。
 音楽は、ヒトにとって長い歴史を持つ原始的な娯楽であり、それでいて最新の技術や文化も取り込んでいる娯楽でもある。ライブは、そのことを強く教えてくれる。これまでに好きなアーティストがいなかった人も、好きなアーティストがいてもライブには行かなかった人も、ライブという娯楽に興じてみるとよいかもしれない。

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