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柑橘系の香りでオレンジ色が覚えにくくなる。-安易な香り付けが逆効果になる可能性-

 九州大学の研究チームは、柑橘系の果物に含まれる香りがオレンジ色を覚えにくくする効果があることを発見した。
 実験では、柑橘系の果物に含まれる『デカナール』という香りの物質を使用した。実験参加者はこの香りがあるとき(香り条件)と無いとき(無臭条件)の2つの条件で、オレンジ、ピンク、グリーン、ブルーに関する色短期記憶課題をおこなった。記憶想起時の脳波を計測し、脳活動の瞬間的な電気的変動を解析した。

 実験の結果、香りの条件下で無臭時と比べてオレンジ色に対する成績が下がることが分かった。また、香りの条件下では、オレンジ色に対する反応が低いことも分かった。この研究の結果から、柑橘系に含まれる香りを嗅いだとき、同じく柑橘と関連する『オレンジ色』への注意や記憶成績が抑制されることが示唆された。
 この研究では、嗅覚情報が特定の視覚情報に影響を与える可能性を示しており、複数感覚の統合機構の解明に役立つことが期待されている。また、香りを使った効果的な広告や学習教材などの開発が可能になるかもしれない。

◇参考サイト
九州大学

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