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空腹感が痛みを和らげるという仮説。

 ペンシルバニア州立大学の生物学者チームが発表した研究では、エサを1日与えられなかったネズミはエサを与えられたネズミよりも炎症で感じる痛みが少ないという。これまでの研究で空腹のネズミが痛みの刺激にあまり反応を示さないことは分かっていたが、その理由は不明だった。

 実験では、丸1日にわたってエサを与えずに空腹状態にしたネズミと、いつもどおりエサを与えたネズミを用意した。そして、鋭い痛み(突発的な痛み)と炎症の痛み(慢性的な痛み)を与える化学物質を足に注入した。
 満腹のネズミも空腹のネズミも、鋭い痛みを注入されると足を舐め始めた。つまり、体にとって差し迫った脅威はすぐに脳へと届けられるということが分かる。これに対して、慢性的な痛みである炎症の痛みを注入された場合は、空腹のネズミは長時間にわたって苦むことはなかったという。

 この結果から、空腹は突発的な痛みは和らげないが、慢性的な痛みであれば和らげる可能性があることが分かる。この実験はネズミにおける結果だが、研究者たちは基本的な仕組みはヒトにも備わっているのではないかと考えている。

◇参考サイト
空腹には“痛み止め”作用があるかもしれない

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